2050年の世界はどうなっているのだろうか。立花先生はこのことをよく話す。私にとっての2050年とは、今から44年先のことである。今後、順調に生き続けるとすれば、そのとき私は65歳くらいになっている。偶然だが、ちょうどいまの立花先生と同じ年齢である(立…
攻殻機動隊(原作:士郎正宗)について簡単に書きたい。なぜかといえば、このSF漫画が指し示す未来が、現在あるSFのなかでもとくに、われわれの行き着くべき未来をよく語っているからである。サイボーグ技術関連番組の感想でもよく引き合いに出されたのが、こ…
立花先生がよく取り上げるテーマのひとつが、未来についてである。未来予測は50年後までしかできないといわれる。それは確率論の非マルコフ過程(たしか)の話からわかるそうだが、50年以上先のことを考えてもなんとなく意味がないように思える。私は1985年生…
今日は最近思っていることについてすこし書いてみたい。
ビジネスパーソンは国際的に見て、20代のうちに必要なすべての知識や技術を身につけてしまい、35歳までに何らかの会社での社長経験を持っているのが標準的である、ということが書いてあった。とても驚いたが、それが事実なのだと知った。 話が逸れるが、リー…
先の本を読んでみて、つよく持った感想が、「日本って生ぬるい」ということだ。これから20年くらいで時代が大きく変わりつつあるというのに、それに直面しているという切迫感が日本にはない。世界からスポイルされつつあるにもかかわらず、自分で自分をスポ…
即戦力とは、語学力、財務力、問題解決力の総合だと書いてある。そういわれるとそうなのかもしれないと感じる。 語学力(とくに英語)については、最近怠けがちなので痛切に感じた。 財務力については、昨年株ブームに便乗してネット株の口座を作った。市場の…
『下克上の時代を生き抜く 即戦力の磨き方』(大前研一著、PHPビジネス新書)を買って読んだ。以前、立花先生から大前さんの名前をうかがったことをかすかに覚えており、手に取った。私は、これまでこの手のビジネス本(○○力というタイトルの)を読んだことがな…
4月が終わった。 4月はじめは、ゼミの渉外的活動に勤しんだ。4・5日の「脳を活かす」研究会発足にともなう一般講演会。それと、6日の慶応MCCの夕学五十講。なかなかの働きぶりであった。 本郷にある薬学部に進学した。いわゆる専門教育のスタートである。駒…
サークルの新歓合宿で29・30日と山梨県にある河口湖に行ってきた。私が所属しているのは、Doo-Up Triathlon Teamという、トライアスロンをやっている人たちの集まりである。トライアスロンという競技をきいたことのある人は、「鉄人レース」のような過酷なイ…
今日は、すこし気を抜いて、私の近況報告をしたい。
あとは、記事のテキストや画像をページに載せるのみである。公開日程は他のいろいろな企画との兼ね合いで決まっている。取材記事に関しては、HTMLのフォーマットが決まっているので、容易に作成および更新が可能である。また、講演会やシンポジウムなど、イ…
取材メモやインタビュー記録をもとに記事を作成する。分量はとくに決まっていないが、パソコン画面では紙媒体と比べ文字が読みづらいので、ある程度簡潔にまとめる。画像があると読んでいて退屈しないので良い。文章の上手/下手よりも、記述がサイエンティ…
企画を実行する。記録機材として、ビデオカメラや録音機、デジタルカメラを持参する。自分の名刺をもっていくとよい。立花ゼミがどのような活動をしているのかを簡単に説明する。
企画をすすめるにあたり、さまざまなことを事前に準備しておく必要がある。外部におもむき取材をお願いしたい場合は、取材日程や場所などについて、話をしてもらう人と交渉をする必要がある。交渉方法は、直接会う、メールをする、電話をする、などである。…
現在の企画進行の流れにおける、問題点を以下に列挙する。 無制限、無秩序な旗たてによる企画の混在状態。 報告、反省が不十分。 企画責任者が一名しかいないため、負担が大きい。 ゼミ生各人によって、ゼミの活動への寄与に大きな差がある。 新規の企画につ…
次のステップが、企画班の結成である。たいていの場合、企画は一人でできるものではない。一人でつくった企画には、必ずといって計画不足や見落としがあるものである。このため、企画の旗たてを済ませてから、企画班を結成することが必要になる。おおまかな…
最初のステップが、企画の旗たてである。具体的には、ゼミのミーティングで簡単なプレゼンテーションを行うか、メーリングリストで企画の詳細を発表するかのいずれかである(Wikiというグループウェアを使っていたこともある)。当然のことながら、ミーティン…
企画進行に関する以下の流れは、昨年秋頃のゼミにおいて既にコンセンサスを得たものであり、現在も複数の企画がこの流れに基づいて進行している。また、週に一つくらいの割合で、新規に企画がつくられる。そのとき、はじめに呼びかけを行った人が継続して企…
今日は、立花ゼミでの基本的な活動方針を説明していく。ゼミの活動単位となっているのは、企画である。企画というのは、サイエンスメディア「SCI(サイ)」の中身となる、特集記事や項目等を作るための計画のことである。サイエンスメディアを銘打っている以上…
立花先生の著作にはひととおり目を触れておこう。
立花ゼミ第2回授業が、4月26日にあった。今回初めてゼミに参加していただいた学生は4名であった。盛りだくさんの内容となったので、この日の内容を箇条書きで並べておく。 司会進行:須差美(3年) スライド表示、板書:加藤(2年) 班長からの課題提出「現SCIに…
脳を対象とした自然科学研究が発展し続けていることを前日に書いた。人は、どういうわけか、脳の不思議に惹かれてやまないところがある。脳で思考し、脳を調べるわけだ。私自身、中学のころから、「脳」と名のつく解説書を読み漁ったものだ。神経伝達物質(脳…
脳神経科学の今後を考察すると、「脳文化人」と新しい人たちが世の中に出てくることが予想される。これは、今月上旬に京都で開催された、脳を活かす研究会にともなう一般講演会で、はじめの導入部でつかわれたことばである。どのような文脈で出てきたかはは…
それはまさに、「脳とはなにか」から「人間とはなにか」への柔軟な移行である。人間理解のための手助けとなるべきものが、脳科学の一つの大きな意義であると思う。20年ほど前になるが、ヒューマンサイエンスということばがよく用いられた時期があった。人間…
きのうのつづきである。
昨日の番組終盤で、サイボーグ技術と関係して、神経倫理、幸福論の話があった。立花隆と心理学者の河合隼雄との対談でおもに取り上げられている内容である。 ここで、幸福論について少し考えたい。 私自身の幸福論は、V.フランクルの心理学によるところが…
いま、脳神経科学は驚くべき進歩をたどっている。 ヒトの心を分析的に扱う学問として、20世紀前半には、心理学および精神分析学というものがあった。しかし、その記述はレトリック任せの要素が色濃く、現代ではあまり流行らない。 その後、20世紀終わりに、…
昨日の番組では、ところどころで進化の話が語られた。この「進化」とはC.ダーウィンが説いた生物進化の話ではない(番組で河合さんがつかっていた意味はこちら)。これは生物進化よりもひとつ階層が上の進化、すなわち人類進化である。サイボーグ技術は、…