サイボーグ時代の幸福論

昨日の番組終盤で、サイボーグ技術と関係して、神経倫理、幸福論の話があった。立花隆と心理学者の河合隼雄との対談でおもに取り上げられている内容である。
ここで、幸福論について少し考えたい。
私自身の幸福論は、V.フランクルの心理学によるところが大きい。フランクルは、人生の意味を人間のあらゆるふるまいから引き出すことにつとめた。そしてそれを、創造価値、体験価値、態度価値に分類した。詳細は書籍を調べていただきたい。それを踏まえたうえで、私は希望や思いが実現することの喜びが幸福なのではないかと考えている。
番組は、立花隆河合隼雄の表現を引用する形で終了した。そこには、河合隼雄氏への立花隆の敬意が見受けられる。ところで、主観とはなにか。インテグレーションとは何のことか。ここは少しとどまって考えるべき点ではないだろうか。率直に言って、デカルト的自我がいまだ抜けきらない、というか、またしてもそこに回帰したな、という感はある。
これはまた考えてみたい。今日はこれまでにしておく。

(あすへつづく・もくじ)