プロフェッショナルとアマチュア

権威主義・学閥主義への抵抗についても議論があった。大学という教育機関は、学者・研究者をかかえこんでいて、社会が健全な思想をもつことを阻んでいるという指摘である。哲学的課題にしたって、哲学者、思想家だけが考えるには余りあるし、もったいない。生活と学問が乖離してしまっているというわけである。私はこの問題に大きく同意する。プロフェッショナル、専門的見地からみた分析は必要かもしれないが、専門家や権威と呼ばれる人たちと同じことを、なぜ自由に考えることができないのか。なぜ口を大にして議論することができないか。プロフェッショナルの学者ではない、アマチュア的な物好きたちへの思想的風土がしっかりしていないのである。
このような具合に、2時間ほどの対談がおこなわれた。やっぱり爆笑問題はいろんな意味で面白いと思った。