プレミアム10「立花隆が探る サイボーグの衝撃」

昨日22:00〜23:30にNHK総合で、プレミアム10立花隆が探る サイボーグの衝撃」が放映された。これは、2005年11月5日放送のNHKスペシャル立花隆最前線報告 サイボーグ技術が人類を変える」および一連のサイボーグ技術関連の番組の発展形である。番組中では、日・米・英のサイボーグ技術の紹介や、Production I.G.の押井守監督、ATR国際電気通信基礎技術研究所の川人光男氏、心理学者の河合隼雄氏という、全く領域の異なる三名の人物と立花隆との対談の様子が伝えられた。
番組放映途中からすでに、SCI(サイ)に設置してある掲示板には、視聴者からの書き込みが活発に寄せられている。それだけでなく、ブログ検索で「立花隆」や「サイボーグ技術」を入力すると、それらに関連する内容が記されたブログがたくさん出てくる。テレビ番組への反響もさることながら、まさに、ネット空間にあるSCI(サイ)やブログひとつひとつが、メディアとしての機能を獲得しているのである。立花ゼミの目的である、メディア作成が「或る形で成就した」、といっても差し支えないのかもしれない。
そもそも、SCI(サイ)とNHKサイボーグ関連の番組とは、非常に親密な関係にある。単に名前が似ているというだけではない。何を隠そう、SCI(サイ)立ち上げのための第一手は、上述の「サイボーグ技術が人類を変える」の取材記録を補遺として、インターネット上に公開することにあったのである。また、番組制作に携わっているディレクターに提供していただいたブックマークに、ゼミ生が総がかりで解説をつけ、それをリンク集として公開してある。したがって、ある意味では、SCI(サイ)とNHKサイボーグ関連番組は、インターネットとテレビという、異なる媒体を介する、双子のような存在であるということができるかもしれない(立花隆にとって、われわれゼミ生は息子・娘の世代か、それより下である)。