前学期から所属しているゼミの人々

それでは、昨年10月の初回授業の様子はどうだったか。授業が始まる時点では、教室が満席とはいかないにしろ、座席が前から後ろまで学生で埋まっていた。立花隆が大学で授業をやると聞けば、ちょっと覗いてみたくなるものである。ちなみに、立花ゼミの授業が行われている教室は、駒場でも有数の大教室である。授業は延々と続いた。時間が経過するごとに、ちらほらと帰りはじめる者が現れた。そして、終盤のグループ分けでは、7つ(6つ?)の班ができあがった。このとき教室に残っていたのは、はじめの三分の一程度の約60名であった。結果的に、授業が長引くことに耐えることのできた者が残った。
ゼミに所属している学生の人数の変遷をたどると面白いかもしれないが、その後ゼミに参加の意思を示す者はしだいに減っていった。立花ゼミに参加することのコストパフォーマンスを考えたあげく、ゼミを去っていった者が大半なのではないか。実際、学業に余裕をもった2年生(現3年生)10数名が、半年間継続してゼミに所属した。一方で、1年生の参加はわずか4,5名であった。
昨年11月、12月と2回にわたり、代々木青少年オリンピックセンターでゼミの合宿がおこなわれた。振り返ってみると、その時期と前後して、ゼミの主要なメンバーが固定されたのではないかと思う。授業期間は1月いっぱいで終了したが、試験期間や春季休業中にも、継続して毎週ミーティングが開かれた。ミーティングは、昨年末から入居している駒場Ⅱキャンパスにあるオープンラボラトリーの一室(立花隆研究室)でおこなわれた。
以上が、これまでのゼミ勢力の推移である。ゼミの大部分を占めていた旧2年生が丸ごと本郷に進学したため、戦力の低下が否めないのが現状である。しかし、現3年生の有志はひきつづき駒場の授業に参加していくし、小石川の立花事務所に本郷支部を設けて活動を行っていく予定である。いずれにしろ、ゼミへの新規加盟者が切望されているのは事実である。