図鑑がだいすきだった

そして、小学一年生のころに買ってもらったのが、「ふしぎ!なぜ?大図鑑(宇宙編)」(主婦と生活社)であった。たしか、誕生日のプレゼントとして買ってもらったと記憶している。この図鑑はふつうの動物図鑑や昆虫図鑑のように、図と学名が淡々と書き込まれたものではなかった。宇宙や地球、人体、身近な現象の4つの大きな分類の各々について、魅力的な項目がつけられていて、鮮明な写真や図とともに、小学生でもわかる説明が書かれていた。図鑑を読むごとになにかを発見する喜びがあった。この喜びが、科学をまなんで知識を得ることへの純粋な楽しみや好奇心に結びついていったのだと感じる。この本とは結局、小学校を卒業するくらいまで親しんだ。